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「万が一」は「いつか」来る日

「万が一の場合」という言葉、私たちはよく使いますよね。

でも、人がこの世を去る日は、決して「万が一」ではありません。その人にとって、人生で必ず訪れる日なのです。

私たちは頭では理解しているつもりでも、どこか他人事のように捉えがちです。

例えば、突然の病で命を落とす可能性は常にあります。新型コロナウイルスが多くの命を奪った悪夢を経験した私たちだからこそ、今後も同様の事態が起こりうることを知っています。

また、阪神淡路大震災、東日本大震災、能登半島地震など、大規模な地震によって突然命が奪われる経験もしました。そして、近い将来、再び大きな災害が起こる可能性も認識しています。

それでもなお、自分の身に起こることは「万が一」のことだと、自分がこの世を去る日のことを真剣に考えようとしないのはなぜでしょうか。

ガンジーの言葉に学ぶ生き方

インド独立の父、マハトマ・ガンジーはこんな言葉を残しています。

「明日死ぬかのように生きよ。永遠に生きるかのように学べ。」

(Live as if you were to die tomorrow. Learn as if you were to live forever.)

この言葉は、今日命が終わっても悔いのないように生き、同時に、この命がいつまでも続くかのように学び続けることの大切さを教えてくれます。

今を感謝し、未来に備える

朝、目が覚めたときに命があることに感謝し、一日が終わるときに「今日も良い一日だった」と感謝する。

そんな日々の積み重ねが、充実した人生を築くのではないでしょうか。

私には、娘が 40 歳になるまで、これから 25 年は元気で生きていたいというささやかな願いがあります。

未来への準備

普段は宿題を先延ばしにしがちな私ですが、珍しく自筆で遺言書を書いています。

さらに、遺言保管制度を利用して保管していることを夫にも伝えています。

これは、限りある命を意識し、未来への準備を始めた私なりの一歩です。

あなたも、ご自身の「いつか来る日」について考えてみませんか?