私の母は喜寿を過ぎて 89 歳になりましたが、東京の郊外で一人暮らしをしていて、とても元気なんです。頭も冴えています。なぜそんなに元気なのか、私なりに理由を考えてみました。
60 年間続く家計簿がもたらすもの
母は毎日、欠かさず家計簿をつけています。最近昔話をした時に、「新婚の一年間は父が家計を管理していたんだけど、父は気前が良くて交際費の支出が多いから、その後は私が管理するようにしたのよ」と言っていました。その日から今日まで、60 年間欠かさず家計簿をつけていると、いつも自慢しています。「一円でも合わなければ眠れない!」とまで言っていましたね。
私が中学一年生の頃、父が母のために電卓を買ってあげたのを覚えています。当時の金額で1 万円ほどだったと思いますが、母はとても喜んでいました。毎日続ける小さな習慣が、母の頭の体操になっているのかもしれません。
自由に使えるお金が心のゆとりを作る
母が 89 歳になっても元気でいられる秘訣は、もしかしたら、贅沢ができるほど潤沢な資金ではないものの、年金以外に株式の配当という自由に使えるお金があるからかもしれません。そのお金で好きなコンサートに出かけたり、お友達と会ったりすることができているのが、精神的なゆとりにつながっているように思います。
活動的でいられるのは、気持ちに余裕があるからこそ。日々の小さな習慣と、自分で自由に使えるお金があることが、母の健康と安心を支えているのかもしれませんね。

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